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ETCとは何をするものか

ETCという言葉自体はよく聞くのですが実際には何をするものかわからないという方もまだまだ多くいらっしゃるものです。ETCとは、高速道路などの有料道路の料金精算を自動化するためのものです。高速道路を利用する方はよく目にしていると思いますが、高速道路のゲートには一般レーンとETCレーンがあります。一般レーンでは、入口ゲートの場合には発券機か清算するための係員、出口ゲートのところには清算するための係員がいて、それぞれ通過の際には一旦停車する必要があります。ETCはこれを無線での自動決済にして、停車しなくてもシームレスに手続きが出来るようにしたものです。この仕組みにより、降雨即道路などの有料道路利用時にゲートで止まらなくてもよくなり、渋滞が緩和されるなどのプラス効果が期待されています。
ETCを利用するためには車内に「ETCカード」というものをセットするための端末を設置します。この端末がゲートと無線通信し、有料道路への侵入時にはその入口情報を、そして有料道路から離脱する場合には出口の情報から決済手続きをしてくれるのです。車を停めることなく、窓を開けることなく、手続きが自動で行われるため、ドライバーにとってはとても便利な仕組みといえるでしょう。その決済はクレジットカードを経由したものが一般的です。クレジットカードに加入していない方は、ETCカードの取得時に併せて手続きをする場合もあるでしょう。
実際ETCゲートを利用する際は、止まらなくてもいいものの、ある程度まで速度を落とさなければ危険です。最近よくあるのがETCのゲートとの接触事故です。スピードが速すぎたりするとゲートの開閉が間に合わず、車と接触してしまう可能性があるのです。このような事態を防ぐためには、ゲート通過時に十分原則しておく必要があるでしょう。あまり遅すぎても後続車の渋滞を招きますし、早すぎるとゲートにぶつかる可能性があります。ETCゲートを通過する際には少しコツが必要かもしれません。ですが、利用していくうちに、他の車の流れを見ているうちにそれは自然と覚えることができるでしょう。
ETCの普及で、高速道路の渋滞の緩和をはじめとした様々なプラス面の社会効果が期待されています。清算所にいる係員の人件費など、高速道路を維持するための経費面がかなり軽減されることが期待されていますから、結果として高速道路の料金の値下げや余った原資でのさらなるサービスの拡充など、全体としてよい傾向を生むのではないかと期待されています。ETCを設置するのは設置のための施工が必要ですが、そんなに高くはありません。むしろ設置することによる時間の軽減などのメリットの方が大きいとされていますから、まだ設置していない方は手続きすることをオススメします。高速道路で渋滞が緩和されれば、その効果は一般道路にも波及します。それによってよりよい交通社会を構築することができます。ETCは、交通環境をよりよくするための入口でもあるのです。